しょしょの精力善用自他共栄

とある教職大学院生の日常。来春から夢だった高校の先生になります。

備忘録〜柔道編⑤

地元の道場の大人が私のブログを見てLINEをくれた。中学生のときからの付き合いなので私の成長が感慨深いらしい。せっかくなので久しぶりに備忘録を載せます。

 

前回

備忘録〜柔道編④ - しょしょの精力善用自他共栄

 

中3になって顧問がまた変わった。前の先生はどうやら常勤講師だったらしい。

新しい顧問は中々見つからなかったらしく異動してきた定年間際のおじいちゃんが顧問になった。

もちろん柔道経験は無い。この人は授業がとても面白かった。人生を語ってくれるタイプ。

 

練習は来ても何も言わない。前の先生と違って口は出さない分、やりやすかった気がする。

その頃から私の柔道は王道ではなく、変化球で戦ってたので前の顧問や2本持って背負い投げや内股で戦う正統派の先生からはあまりよく思われてなかったと思う。

自分で勝つために考えた結果、経験値の差から型にはまるのを辞めて独自性で勝負して練習してたため、同期や小学校からやってる後輩からもとやかく言われていた。

 

いやー振り返ってみるとよく周りの圧に負けなかったなと思う。

 

練習をこなし、小さな大会が2.3個あった後に地区大会だ。

団体戦は後輩に1本が取れなくて調子悪いかと思ったけど結果として4戦3勝。1つ下の強化選手に押せ押せだったけど引き分けられた。成長してる。

が、勝ち点が同じ学校があり、そこと代表戦に。

チャンピオン君&1つ下の強化選手のいる学校。代表戦では昔からやってる同級生が出た。

階級は同級生の方が上だが相手が強い。何とか引き分けに持ってけるかと思ったところで思い切り技を決められ敗退。地区2位で何とか県大会確定。

 

個人戦ではチャンピオン君と同じ階級になってしまった。このままだと当たりによっては県に出れない。

 

そこで地区大会は緩かったので体重がオーバーしても階級を変えて試合に出れるローカルルールを使用して当日水をめっちゃ飲んで階級を上げて50キロ級の予定を0.5オーバーくらいで階級を上げて55キロ級で試合に出た。

 

1回戦は千葉から来た柔道歴長い子と対戦。転校したてで情報があまりない。

組んでみて力が半端なかった。受けが強すぎていつもの技が決まらない。ポイントの差がつかないまま延長戦へ。体力がしんどい中、他校の試合を見て覚えた腰締めが何とか決まって勝てた。

2回戦は知らん道場の子を確かスポーンと投げた。

3回戦はこれまた強化選手だ。それも団体戦でやった方とは別の人だ。二個下だが、試合を見てレベルが高かった。

組んでみると強い。

受けも強い。苦手なタイプだ。

お互い技の撃ち合いになったが、なかなか決まらない。途中、私に指導が来る。

が、しかし全然負けるとかは思ってなかった。

結局技のポイントがないまま延長戦へ。

かと思ったら指導差で負けてしまった。

この頃はルール変更が短いスパンで変わっていて新人戦では指導差で勝敗が決まるルールが適応されていたが、ルールが変わって指導では勝敗が決まらなかった。今年度からまた変更で指導差で勝敗が決まってしまうルールだったのだ。

完全にプレイングミスだ。そのルール変更をしっかり確認してれば、、

やらかした。

決勝は自分が負けた相手が秒殺していた。2位までが県大会出れるのに決勝の相手が瞬殺なら俺が出た方がいいやんと思ったが、もう何も入って来ない。久しぶりに泣いた。

 

教育実習の先生が試合を見に来てくれていて、

悔しくて泣けるならまだ強くなれるよと声をかけてくれたのを覚えている。

いい声掛け。かっこいい。

 

チャンピオン君にもお疲れ様と言われた。強いからそういう振る舞いができるのだろうか、俺も勝つ側に回りたいとあのとき思った。

 

試合後にはスカウトに来ていた高校の先生が何人か来ていた。目当ては僕の同級生とチャンピオン君、あと他にもいる強い子だ。僕にも声をかけ名刺を渡してくれた先生もいた。団体戦の活躍を見て評価してくれたのだろう。

お前はついでだろと同級生にはバカにされた。

相変わらずだ。

 

始めたのは遅かったが、やるべき事をやってきた分かなり悔しかった。

残りの団体戦に向けて悔いの残らないようにしようと決めて練習に取り組んだ。

 

続きはまた今度。